太陽と対峙する時

今、家のいつものソファに座り、これを書いている。

見慣れた部屋、日常である。

 

昨日の今頃は大阪に居たのにな。ふかふかのベッドで幸せな気持ちに浸りながら寝ていたのにな。

 

全て夢だったのか。魔法にでもかけられていたのか。しかし、「魔法って呼ぶにはあまりにも現実みたいで 現実だとしたら胸あふれそう」。

 

彼らもまたドームツアーが決まり、そのステージに立つ瞬間、そんなことを思っていたのだろうか。

 

初めて見る彼らは、一言で言うならお得意の「尊い」。これに尽きるだろう。

あまりにも神々しく、煌びやかで、熱気と気迫と纏うオーラに圧倒され、なんと表現したらよいのか分からない、いくつもの感情が涙となり込み上げてきた。

 

ずっと画面越しに見てきたパフォーマンスが、すぐ目の前で繰り広げられている。

聞きたかった歌が、声が、直に空気を伝い鼓膜を震わす。

彼らの一挙手一投足にファンが歓喜しどよめき興奮するその熱が、体を包む。

もう、それが、堪らなく楽しくて嬉しくて幸せで。

 

とりあえず、まず感動したのが、CARAT棒の輝き。曲や演出、彼らの声、ファンの拍手に合わせ、色を変え点滅する光がとても綺麗だった。

序盤の曲では、会場のボルテージが上がっていく様子に合わせ、初めは小さなオレンジの点滅した光から徐々に広がり大きな光になり、最後は真っ赤に燃え上がる。まさに太陽の光に焼き尽くされたような、そんな光景。

レフライでは「Left and right」に合わせて、左右半分ずつ点灯。

あいのちからでは、雪のように白い光がチラチラと点滅する。

そんな色とりどりの光の海の真ん中で歌う彼らは、なんとも形容がし難いほど美しく儚く見えた。

そんな小さな光の1部になれたことが、未だに信じられない。

 

それと、圧巻のカルグンムには本当に…言葉を失う。13人が魅せるダンスの、その揃い具合たるもの…凄いとしか言えない自分が憎い…。

散り散りになっているメンバーがさっと自分の位置につき、一寸の狂いもなく踊り始めるあれには感動でしかないし、ほんとに手の位置、角度、指先まで揃っていて鳥肌が立つ…。

真横から見た時の揃い具合は本当に芸術すぎて泣いたので、ぜひ見てほしい…。

あと、私はwaveのホシくんに関しては本当に推しとか関係なく、もう美術品として、本当に綺麗で繊細で妖艶で息が出来なくなるほど引き込まれる魅力があって、あれはヤバいと思う。1度見たら現実に戻れなくなる美術品みたいなのあるじゃん?あれだよ、あれ。(?)

 

あとは日本公演のために曲を追加してくれたこと。ただでさえ、沢山の曲数。踊りっぱなしでMCもほとんどなく、従来の演目でも大変なはずなのに、日本のファンのためにと数曲追加してくれたことが、本当に本当に嬉しくて有難くて申し訳なくて。

素敵なパフォーマンスを、いつか見たいと望んでいたパフォーマンスを見れたことは嬉しいけれど、彼らに大変な思いをさせてしまったのでは、と淋しくなる。(そんなことを言ってしまうと彼らに怒られそうである)

彼らは「僕の愛はこれだけ」「君には 何もかも捧げたいくせに いつももらってばかりの僕 自分が嫌だよ 君にも悪いね」って言うけど、実際人情だけで成り立ってるような定食屋の店主みたいに次から次へとご飯出してくれて、ほんと、もうお腹いっぱいなんだけど??って、そんな感じなの、わかってるのかな。

 

推しが可愛くて尊かったのは、ごく自然の摂理なので省略。

 

最後のメントでは、ウリリーダーが「来年は頂点を取ります」と宣言してくれた。

他のメンバーも、「CARATにもっと素敵なステージを見せられるように頑張ります」(要約)と言ってくれた。

今でも十分頑張っていると思うし、幸せを与えられて、お腹も心もいっぱいなのに、まだくれようとしている。そんな彼らに、私も彼らが与えてくれた分、それ以上にお返しをしたい。自分の出来る範囲で、手の届く範囲でしか出来ないけど、頂点を目指す彼らの後押しをしたい。素敵な景色を見せてくれた彼らに、もっともっと最高の世界を見せてあげたい。

それが、私の推し事の理由であり意義である。

 

書きたいことを書きたいように書き殴った、BE THE SUN@京セラドームの感想でした。